剣聖といわれた宮本武蔵は「五輪書」のなかで「一道万芸に通ず」とのべ、それぞれが自分の好きな一道を極めたときに、それは他の一切の芸に通じるのだという。
一つのことに熱中し、没頭し、その極意をつかめば、それが何であろうと自分を生かし、世間にも役に立つことになる。
ただ、「極意」を極めるというのが極めて難しい。西野先生も「気の奥儀」のなかでこんなことを述べられている。
合気道の稽古とは別に、自分で試行錯誤しながら捉えていった自分流の稽古をしていたが「気」のパワーを体験したときから、「足の裏から息を吸うことが真髄だ」と感じ、さらに研究を進めた結果、現在の足芯呼吸が生まれた。
この呼吸法の眼目の一つは「身体の中心」を捉えることにある。そのためには、呼吸法のときも、「対気」のときも、左右の中心である正中線、上下の中心であるヘソ、そして人間の厚みの中心を捉えることが重要と説かれている。身体の中心とは、ヘソと背骨の中間にある。自分の真ん中から相手の真ん中に向けてエネルギーを出す。そしてお互いに交流させる。それが対気です。
真ん中を捉えることができたときには、すべてを捉えることができる。これがなかなか難しい。
しかしいつも笑えて楽しく、健康を維持するには一番いい方法かと考えている。あれもかも欲張っていてもしようがない。
早く真ん中を捉えきれる身体になりたいものだ。
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