本年もよろしくお願いいたします。
さて、大山治郎氏より寄贈された「釈迦涅槃図」は室町時代の作であるとされています。
なぜなら、この絵の中に一匹の「猫」が描かれているからです。
一般の寺院が所蔵している「釈迦涅槃図」は江戸期から明治の作が多いといわれております。
江戸期以降の「涅槃図には「猫」が描かれておりません。その訳は「木にかけてあった薬袋を、お釈迦様のため
にネズミが取りに行こうとしたら、猫が邪魔をしたため、お釈迦様は薬を飲めずに亡くなった」ことから猫を描かなく
なったということであります。しかし平安期、鎌倉期、室町期の涅槃図には猫が描かれています。
ですから、室町期のものと推量したのですが今後専門家の方に鑑定していただこうかとも思っています。
例年ですと今頃は20センチ位の積雪があるのですが今年はほとんど雪がありません。
天変地異がなければいいなと思っています;
スポンサーサイト