燕市の大山治郎さんが本を出版されました、お盆にこられたときに贈呈されたものです。
題名は、「試練も恵みなり」(どん底から大胆な逆転発想でマジックしゃもじ発明 アイデア社長 汗と涙の手さ
ぐり人生ー発行 新潟日報事業社 定価1,400円+税)。
その本の中で当米泉寺について記述されておりますのでご紹介させていただきます。
昭和十七年、父は息を引き取った。六年生の長男と四年生の妹、一年生になったばかりの弟が残された。
野辺の送りは寂しいものだった。近所の人が段取ってくれたのだろう。
葬儀を取り仕切り、お坊さんも頼んでくれた。
冬空に物悲しく立ち上がる煙と、読経の響きが脳裏に焼きついている。
私たち兄弟は泣くことすらも忘れていた。
父は遺骨になって、私に人間の一生と無常を教えてくれた。
このときお世話になった三条市田島にある曹洞宗米泉寺のお寺様からその後も月経を欠かすことなく、五十回忌過ぎた後もお見えになっていただいている。
縁とは不思議なもので、今はそのお寺の代表相談役をさせていただいている。
まさに私共もありがたいご縁をいただいたものと思っています。
この本の題名どおり、人間は恵まれた環境にいるよりも、逆境の中にいるほうが、人間は持てる能力を発揮し、自己をより進歩発展させて生きていくことができるといえるでしょう。
「逆境」は、まさに未知の試練をはねのけて生きていくということがいかに大切であるかを教えてくれます。
皆様も一読されては如何でしょうか。
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