平成16年7月13日の大水害により甚大な被害を出した五十嵐川の河川改修も終わり、この川にも鮭が戻って
きました。
寺の裏手に架かる田島橋、その橋の上流の浅瀬に、いっせいに大きな白波が立ち、産卵のための鮭が数百匹
群れをなしている様は、壮観そのものです。
我が家の「リン」君も思わず息を呑み、息を潜めて立ちすくんでいます。
暮色から夕闇が深まり、寒空の下「月」が輝きを増してきています。
鮭がひたひたと音を立て泳いでいる水辺、そして青く輝く月、この世とは思えない不思議な感覚に体が
溶け込んでいきます。
足利義政は刻々と変化する「月」をめでるため、銀閣寺を建立したといわれております。
良寛禅師も、鍋蓋に「心月輪」(しんがつりん)の言葉を残しておられます。
禅師が書かれた心の月とは、何なんでしょう。
きっと自分にとって,心の中で一番大切にしているもの、尊敬しているものなのでしょう。
あなたにとって心の月とは、なんですか。
きっと普段から尊敬している父や母、あるいは、お師匠さんかもしれませんね。
そんな「月」を心に持ち続けることが、自分の人生を豊かにしてくれる道なのです。
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