この間、実業家のNさんのお話を伺う機会を得ました。
Aさんは、5年前、ガンの宣告を受け、ステージ4のなかの第3ステージ、あと1年の寿命と医師に宣告されショ
ックをうけましたが、何とか助けられて、50%の確率に入り、今は生きているのでなく、生かされているという
感謝の気持ちを持って、「急行から鈍行へ、。心に決めていく余生」を合言葉に人生の難しい坂を歩みだされてい
ます。Aさんご自身,M&A、企業買収の経験もされましたし、更には買収されることも体験され、「人生七転び
八起き」困難から希望にとつなぐ道の険しさをお話しされ、松下幸之助さんの「道」という詩を紹介されました。
自分には自分に与えられた道がある。
広い時もある。せまいときもある。
のぼりもあれば、くだりもある。
思案にあまる時もあろう。
しかし心を定め、希望をもって歩むなら必ず道はひらけてくる。
深い喜びもそこから生れてくる。
西野先生もこんなことをお話されています。
ほとんどの人は花(幻想)をいつも咲かせようとしますが、いつも咲かせようとあせる人ほど、来るべき時が
来ても、大きく花を咲かすことができないものです。
咲くべき花を大きく咲かせるためには、なによりも根をしっかり下ろしていることが肝心です。
第一線のビジネスマンだった人が、定年を迎えたとたん急にガックリと老け込むのを目にすることが、よく
あります。本人は。「やはり俺も歳だな」とか「最近気力がなくなった」などと思い、益々老け込むわけですが、
それは大きな勘違いだと私は思います。
そういう人たちは、会社勤めをしている時期に、本当に大切な自分というものを確実に捉え、真実をつかむ
ことをしておらず、役職や年収といった幻想に一喜一憂していた人です。つまり、根をしっかり下ろさずに
一生懸命花だけを咲かそうとしていた人だとも言えます。
一度限りの人生をちっぽけな幻想にすがって生きてみても、本当には面白くないことでしょう。
人生は幻想ゲームなので、ゲームは楽しく行うことです。
どんなゲームでも、成功したり失敗したりします。でもゲームの仕掛け人は自分なのです。
ゲームに振り回されることなく、夢のある大きなゲームに挑むのが人生の素晴しさなのです。
みなさん「道」は常に開かれています。不景気の世の中ですが、地に足を着け、希望を持って大輪の花を
咲かせてください。
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