私の大先輩で、燕市に大山治朗さんがおられます。
この方は、ご飯を盛るときに使います、マジックしゃもじを考案された方です。
大山さんは、13歳のとき燕市に就職をするということで、燕市にあります中之口川の堤防沿いを歩いていたとき、急に大粒の雪が降って、前に進めなくなったことから、堤防の脇にありますある民家の軒先に避難し、雪の降る様を見ておりますと、降り注ぐ雪がどんどん中之口川の水面に吸い込まれては消えていく、その様を見て「ああ自分の運命もあの雪のようにはかなく消えていくのか」と非常に心細い思いをされたそうです。しかし、その後燕市の業界の方、周りの方から、いろいろな恩を受けたからこそ、ここまで来れたとお話されておりました。。ですから自分は今、その恩を地域の皆様にお返しをしているんだと述懐されております。
「恩」とは原因の「因」に「心」と書きます。すなわち「恩」とは原因を心にとどめるということであります。そうすると鶴の恩返しではありませんが、その原因が分かればお返しをしなくてはいけませんね。皆さんの「恩」に対する思いを聞かせてください。
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